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私たちの細胞には寿命がある?

いつまでも生まれたての細胞ばかりの赤ちゃんのような肌を維持できれば、シミ、シワ、たるみ、黒ずみ、毛穴開きなどを気にして、スキンケアをしたり、エステサロンに通ったり、美容整形をしたりせずに、肌の悩みなどなく過ごせます。しかし残念ながら、科学が進歩した今も、肌の老化を止めることはできません。それはなぜかというと、私たちの細胞には寿命があるからです。約260種類ある私たちの体内の細胞は、それぞれ寿命が異なります。たとえば、一番寿命が短いのが、胃や腸の内壁を覆っている「上皮細胞」で、約24時間しか寿命がありません。

そして皮膚の細胞が約28日、血液に含まれる赤血球が約120日、骨の細胞が3年。中には、心臓を動かす「心筋」と脳の「神経細胞」のように生まれてから一度も細胞分裂をしない細胞もあります。胃や腸は、私たちが飲み食いしたものが通過したり、消化吸収したりするので、容易に汚れたり傷ついたりするため、24時間と短い寿命でどんどん細胞が入れ替わっているのです。肌も胃や腸に負けないぐらい、紫外線、乾燥などさまざまな刺激にさらされているので、傷ついた細胞をいつまでもそのままにせず、次々に新しい細胞と入れ替えるために、ターンオーバーの日数が28~60日前後と早めです。私たちの体にあるおよそ60兆個の細胞の一つ一つは、細胞分裂を繰り返しながら、一個から2個へ増え続け、それを繰り返すと寿命が訪れて死んでいくのです。

肌の真皮にあって、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを生み出す美肌の工場「線維芽細胞」も、とても残念なことに約50回の細胞分裂を繰り返すと寿命が訪れて、仕事を終えた細胞は死んで、新しい細胞に入れ替わっています。細胞には、細胞分裂をする回数券があり、その回教券を使い終わると、その細胞は死んでしまうのです。回数券の枚数は、細胞によって違い、何度も細胞分裂できる細胞と、できない細胞があります。でも残念ながら、どの細胞も回数券を新しく買い足すことができないので、細胞分裂の回数は、増やすことができません。細胞は生まれながらにして、働ける時間が運命づけられているのです。