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遺伝子のコピーミスで肌老化?

「母がオイリー肌だから私もオイリー肌なんです」とか、「父が色黒なのが遺伝してしまって」など、「遺伝」という言葉をよく使うかと思います。髪の色、目の色、肌の色、血液型など、親から子へ形質が伝わる現象を遺伝と言います。そして細胞の寿命を運命づけているのが「遺伝子」です。遺伝子は「細胞の設計図」だと考えてください。設計図がなければ、どんな細胞にすればいいのかの情報がないため、細胞分裂しても、元の細胞と同じ機能を持つコピーをつくることができません。

正常な細胞をつくり育てるためには、正常な遺伝子情報を保ち続けることが大切です。私たちが老化するのも、遺伝子が関係していると考えられています。つまり老化は、遺伝子が間違った設計図に書き換えられてしまったり、一部分の情報が間違っていたり、抜けていたりすることで、今までどおりの健康なタンパク質をつくれなくなることが原因で起こるとも考えられています。そして遺伝子にミスが起こるのは、加齢、紫外線、活性酸素、大気汚染、有害物質などのストレスが細胞を傷つけるからです。

痩せ型、丸顔、黒髪など、私たちの体の特徴に関する情報がたっぶり満載されている染色体は、その両端からDNAの鎖がほつれてしまわないように、テロメアというタンパク質でしっかりと保護されています。それはちょうど靴ひもの両端にあり、ひもがほつれないようにしっかりと保護しているプラスチックのようなものだと考えてください。テロメアは遺伝情報が入ったDNAが集まっている染色体の両端をしっかりと保護していますが、年齢と共に何度も何度も細胞分裂を繰り返しているうちに、テロメアが短くなり、テロメアがなくなると細胞分裂が終わってしまい、細胞の寿命を迎え、死んでいきます。