記事一覧

老化を止めるのは限界がある

現在、世界中でテロメアが注目され、さまざまな研究が進んでいます。たとえば、100歳以上の長寿者は、テロメアが長いという報告もあります。皮膚の細胞に関してもテロメアが影響を与えており、皮膚の細胞のテロメアが短いと、紫外線ダメージを受けやすくなります。すると、色素沈着が進むだけでなく、皮膚がんのリスクが高まることが、マウスを用いたスペイン国立がん研究センターの研究で明らかになっています。

適度な運動を日常的に行ってきた高齢者は、そうでない高齢者に比べてテロメアが長いことも明らかです。慢性的に疲れが取れず、ストレスにさらされてきた人は、そうでない人に比べてテロメアが短いこともわかっています。喫煙、過度の飲酒、慢性的な睡眠不足、過食や肥満、過激な運動、化学物質、大気汚染、ウイルス・細菌感染などによって体内に発生し、細胞を傷つける「活性酸素」がテロメアを短くすることも報告されています。

活性酸素は私たちが息を吸ったり吐いたりするだけでも発生してしまう、言ってみれば人間が逃げられない、老化を進めてしまう物質なのです。活性酸素を消して、細胞のダメージを防いでくれるのが、「抗酸化物質」で、野菜や果物などに豊富に含まれています。ただし、抗酸化物質の効果にも限界があるので、永遠の若さ、永遠の命を手に入れることはできません。細胞レベルで考えても、今まで紹介した方法では老化を止めることには限界がある、という結論にたどり着きます。