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美肌への道は、肌細胞から!

肌にはさまざまな働きがあることを説明しましたが、これらの働きは、全て肌を構成する細胞一つ一つが持つ機能を利用しています。何が言いたいかというと、肌の機能を十分に発揮させるためには、肌の細胞を元気に保つ必要があるのです。たとえばあなたの肌が乾燥肌だったら、肌の細胞が持つ水分を維持する働きが衰えているか、何かの理由でうまく機能できない状態だということです。また、ニキビや吹き出物で悩んでいる人は、肌の細胞が持つ免疫機能、細菌やウイルスから肌を守る機能が弱っている可能性があります。肌老化も、肌の細胞に何らかの間邁があって、起こるものなのです。

「美肌を保ちたい」「肌老化を予防したい」そう考えたら、自分の肌の細胞で、何が起こっているのか、どんなトラブルを抱えているのかを、自分で考え突き止める知識が必要です。まずわかりやすいように、肌を桃にたとえてみましょう。桃の一番内側、中心には「種」があります。昔話の「桃太郎」は桃の種から生まれましたが、これもあながち根拠がないことではないかもしれません。桃の種には、果実を作る「脂肪油」やビタミンなどが豊富に含まれているからです。桃の種は、漢方薬では「桃仁」と呼ばれています。血行を促進して月経不順や冷え性、関節痛などを改善すると言われる女性にうれしい成分がたっぶり含まれています。

肌の一番下にも、桃の種と同じような働きをする「肌の栄養貯蔵基地」があります。これが「皮下組織」です。皮下組織の大部分は「皮下脂肪」でできています。挑もまん中に「脂肪油」がたっぶり含まれており、肌と似ていることがわかります。「脂肪」と聞くと「美容の敵」と考えがちですが、実は皮下脂肪は肌のハリや弾力性を保ち、さらにはクッション役として、衝撃や熱から体を守る重要な役割をしています。ちなみに皮下組織の下には筋肉があり、筋肉の動きが肌に伝わって、顔の表情や体の動きをつくり出しています。あまりに皮下脂肪が少ないと、筋肉の動きがダイレクトに顔に表れ過ぎて、やさしく柔らかい表情ではなくなり、女性らしさが失われてしまいます。

皮下組織には、肌に栄養や酸素を送り届ける「動脈」と、不要な老廃物や二酸化炭素を運び出す「静脈」、肌の水分を調節する「リンパ腺」などがたくさんあり、肌全体にエネルギーを送りこんだり、汚れをまとめて運び出したりする、ガス、電気、水道、下水などのようなライフラインとしての役割もしているのです。また皮下組織にあるたくさんの皮下脂肪の中には、今は必要がない余ったエネルギーが蓄えられており、いざというときに、新しい肌の細胞を生み出す栄養になる頼もしい存在です。美肌を維持するには、皮下脂肪がなければいけないのです。無理なダイエットや痩せ過ぎで皮下脂肪が少なくなってしまうのは、見た目にも女性らしい柔らかな表情がつくれなくなって、肌を不健康にしますから要注意です。