記事一覧

ハリとうるおいを与える正体とは?

皮下組織のすぐ上にあるのが「真皮」です。ちょうど「桃の果実」の部分と似ています。桃の果実にはビタミンC、食物繊維のペクチン、そして甘い蜜のような水分が豊富で、実際に触ってみると、水分たっぷりでみずみずしく、かじると繊維質がたっぶりで弾力性があります。私たちの肌にある真皮も、ちょうど桃の果実のように、うるおいと弾力(ハリ)を保つ成分が豊富です。その成分が、誰もが聞いたことがある有名な美容成分「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」です。皆さんはすでに知っているかもしれませんが、「コラーゲン」は繊維状の太くて柔らかいタンパク質で、真皮の中で網の目のようにお互いに交差しながらハリを与えている柱のような役割を持っています。

この網の目のつなぎ目部分に、さらにもうひとつ、バネのような弾力を持つタンパク質「エラスチン」も加わって肌に弾力を与えてくれます。桃の果実の食物繊維にあたる成分が、コラーゲンとエラスチンです。真皮全体にうるおいを与えているのが「ヒアルロン酸」で、水分をたくさん含んだゼリー状になって、真皮のすき間を埋め尽くして守っています。桃の果実にたっぶり含まれる甘い蜜が肌のヒアルロン酸にあたる成分です。ヒアルロン酸は自分の中にたくさんの水分を溜め込むことができ、ちょうど皮下脂肪がエネルギーを保つように、ヒアルロン酸は水分を保って肌のみずみずしさを保ち、肌が乾燥したときにはその水分を使って肌の潤いを回復します。

さらに真皮には、今鋭明した「コラーゲン」、「エラステン」、「ヒアルロン酸」という3つの美肌成分を生み出す「線維芽細胞」という、「美肌のエ場」のような細胞があります。この線維芽細胞こそが、細胞から肌の若さを保ち、若返らせるために必要な細胞です。なぜならコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、常に分解と生成が繰り返されており、それによって美しい状態が保たれています。活性の良い線維芽細胞と活性の悪い線維芽細胞がつくり出したコラーゲン繊維のモデルが上の画像です。若くて元気な活性の長い線維芽細胞は太くてハリのあるコラーゲン繊維をどんどんつくり出します。一方の活性の悪い線維芽細胞は、細くてカのないコラーゲン繊維しかつくり出せません。

ハリと弾力があり、みずみずしい潤いのある肌をつくり出すには、線維芽細胞を活性化し、太くて力のあるコラーゲンをつくり出すことが重要なのです。真皮の働きについてもう一つ紹介しましょう。また真皮の中には、髪の毛よりも細い毛細血管がたくさんあります。真皮の中の毛細血管が、酸素や栄養をまんべんなく線維芽細胞に届けて、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどを生み出しています。ほかにも真皮には、皮脂をつくって分泌する「皮脂腺」や、汗をつくって分泌する「汗腺」、毛髪が生まれて成長する「毛根」、皮膚の水分量を調節する肌のさまざまな機能を司っています。