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シミやくすみを予防するには?

表皮は肌の一番上、外側にあり、外界と直接接触している、ちょうど「桃の皮」 のような存在です。桃の皮も薄いですが、肌の表皮の厚さは体のパーツによって異なりますが、かかとは分厚い表皮で0・3ミリ、目のまわりはかなり薄い0・1ミリほどの表皮で覆われています。なぜ体のパーツによって表皮の厚さが違うかというと、目のまわりの肌は、まぶたを閉じたり開いたり、まばたきするたびに伸縮自在に動かなければいけません。「目は口ほどにものを言う」というように、細やかな表情の変化を出すために、肌が繊細に動く必要があります。そのため、薄くて動きやすい表皮になっているのです。

一方かかとの表皮は、黙々と体を支えるために、踏ん張り続けても傷つかず、汚れた地面を踏んでも細菌感染を起こさないように、厚くて頑丈にできています。桃の皮は薄皮が一枚だけのシンプルな構造ですが、ヒトの肌の表皮はたった0・2ミリしかないのに4層になっていて、肌の内側を守るために非常にしっかりとした構造でできているのです。肌の内側には「基底層」という場所があり、ここにある皮下組織より「真皮」からもらった栄養や酸素を使って、肌に特有の「ケラチノサイト(角化細胞)」を生み出します。ケラチノサイトは粘土のブロックのような細胞で、水分をたっぶり含みながら、肌を外側から攻撃する乾燥や紫外線などのストレスから、肌の内側を守っています。

表皮の内側の基底層には、「メラノサイト(色素細胞)」があり、紫外線を浴びると、メラノサイトが反応して、「メラニン」という色素をつくり、紫外線の強い光が真皮にまで深く侵入して、肌にダメージを与えないようにブロックします。メラニンはとても大切な役割を持っているのですが、こうしてできるメラニンが日焼け、シミ、くすみの原因になるのです。だから紫外線をブロックして、メラノサイトがメラニンをつくらないようにすることが、シミやくすみを予防する最も有効な方法です。

表皮の内側にある基底層で生まれたケラチノサイトは、新しく生まれたケラチノサイトに押し上げられて、肌の表面に徐々に近づいて行き、14日~40日で顆粒層まで到達します。そこで角層細胞となり、さらに約14日間の役目を終えた角層細胞は、垢となって肌から剥がれ落ちて行きます。つまり、皮膚の細胞の寿命は28日~54日程度だということです。この一連の流れは、一般的に 「ターンオーバー」と呼ばれています。ターンオーバーの周期は年齢とともに長期化してしまいます。これによって古い細胞がいつまでも肌の表面に残り、肌の弾力やハリが失われ、シワも目立つようになります。

一方で紫外線などから肌を守ろうとするメラニンは変わる事なく生産され続け、ターンオーバーが遅くなると、いつまでもメラニンが垢となって剥がれてくれないので、肌の透明感が失われて、シミとくすみが目立つようになります。ターンオーバーの周期は、線維芽細胞や表皮幹細胞が新しい細胞を生み出すカにかかっているのです。特に肌の表面部分の若さを維持し、肌老化を防ぐには、表皮幹細胞を活性化し、ターンオーバーを促進することでキメの整った透明感のある肌を取り戻すことができます。